ア行
ツボ名・経穴名
足三里(アシサンリ)
経絡:胃経
要穴:合土穴、四総穴、下合穴
説明
三は3寸の意味。里は集まるの意味。
四総穴の1つで、腹部の疾患の治療点となる。
合土穴の1つ、膝関節周囲にある主要なツボで、五行の土の性質を持ち、のぼせ、汗、尿漏れなどを治す効果がある。大腸虚のときに足三里を補う。
下合穴の1つ、膝周囲にある主要なツボで、胃の治療に用いる。
部位
膝を曲げて犢鼻の下方3寸。前脛骨筋中に取る。
治療目的・効果・対応症状
健脾和胃、扶正培元、疎風化湿、通経活絡
臓腑気血を補い、体の抵抗力を高める。
鍼で胃気を引けば胃気上逆の症状を止める。
鍼で胃熱を取れば、気の上昇を防ぐ。
灸を行えば、免疫力強化の作用がある。
治療・施術方法
灸、鍼、指圧
カ行
ツボ名・経穴名
外関(ガイカン)
経絡:三焦経
要穴:絡穴、八脈交会穴(八宗穴)の1つ
説明
外関とは外側の関門の役割を意味する。外側とは、体の表面の皮膚(皮毛)のことで、外から入ってくる邪気、風邪を追い払う。
体の外側を流れる奇経の1つである陽維脈に通じる。
表裏の関係では内関から心包経に連絡する。
部位
前腕の後面で橈骨と尺骨の中点、手関節背側横紋の上方2寸
治療目的・効果・対応症状
風邪をちらして、気の通りを良くする(疏風)
体の内側の熱を冷ます(清熱)
頭痛、目の疲れ、難聴、めまい、歯の痛み、腱鞘炎、手首・肘の痛み
治療・施術方法
鍼、指圧
サ行
ツボ名・経穴名
少府(ショウフ)
経絡:心経
要穴:滎火穴
説明
少は少ないの意味。府は倉、役所の意味。
滎火穴の1つで、身体の熱を取る。
部位
手掌で第4・第5中手骨間。薬指、小指を握ったとき、指頭があたるところに取る。
治療目的・効果・対応症状
清心除煩
心を鎮め、イライラを取り除く。
治療・施術方法
指圧
ツボ名・経穴名
前頂(ゼンチョウ)
経絡:督脈
部位
頭部の正中線上にあり、前髪際から上に3寸5部。
頭蓋骨では、冠状縫合のやや後ろに取る。
治療目的・効果・対応症状
頭痛、めまい、不眠、鼻炎、目の疲れ、全身がだるい時、顔のむくみ、考え過ぎ・不安・脳の疲労、内臓の働きを良くする
治療・施術方法
鍼、てい鍼、指圧、マッサージ
細い鍼で刺鍼後、置鍼。
タ行
ツボ・経穴名
太陽(タイヨウ)
経絡:奇穴
説明
太とは大きいのこと。陽とは陽気が盛んなこと。
部位
側頭部でまゆ尻と目尻を結んだ線上の中間点から後方に1寸。
筋肉では側頭筋、いわゆる、こめかみに取る。
治療目的・効果・対応症状
頭痛、上肢の痛み、肩こり、顎関節症、眼精疲労、三叉神経痛、顔面神経麻痺、精神的・心理的緊張、歯痛
治療・施術方法
鍼、指圧、マッサージ
細い鍼で刺鍼後、置鍼、時に電気鍼。
ラ行
ツボ名・経穴名
労宮(ロウキュウ)
経絡:心包経
要穴:滎火穴
説明
労とは労働のこと。宮とは宮廷のこと。
部位
手のひらの第2、3中手骨間で中手指節関節より。
治療目的・効果・対応症状
清心瀉熱、安神、涼血、和胃
よく指圧することで、精神を落ち着ける、リラックスさせる効果がある。
治療・施術方法
指圧、てい鍼、灸