当院の施術の見立てはオステオパシーの傾聴というテクニックです。

この傾聴という技術は、私が20代の頃にオステオパシーの達人である恩師村上剛先生から教わったテクニックです。
当時、村上先生は患者さんの体に触るだけで(もしくは触らなくても)相手の悪い部位を具体的に当ててしまう、整体師の達人です。
まだ、未熟な私は当時さっぱり分らずに、その診断法が不思議でしょうがなかったです。何でわかるの??っていう感じでした。
先生のもとで修行するようになり、見よう見真似で毎日毎日私なりに訓練をして、感覚を研ぎ澄まし施術に向き合っていました。
当時は本当に国家資格取りたての初心者ですから、傾聴は不安定で当てずっぽのような状態です。
それでも、それなりにマッサージや体をほぐすことはできたので、患者さんの反応を見ながら、自分の行った施術に自問自答し
今回の施術、傾聴は当たっていたのかどうか、確かめながらの毎日でした。
時に厳しい指導もあり、数ヶ月後には少しだけ上達したように思っていました。
ただ、それでも数ヶ月のことですから、今思い返せばその精度は低かったことと思います。

傾聴で大切なのは、まず、相手の状態を感じ取ること。どうしたいのか?どうありたいのか?どこを触ってほしいのか?
そして、施術を行うときに大切なのは、傾聴して、どの部位にどの角度で、どの深さに、どれくらいの刺激量でどの順番で行うかを決定することです。
相手に合うとすごく反応が良く、効率的な施術が可能です。合わなければその逆です。

独立開業(現:さかい治療院)してからも、毎日毎日傾聴します。治療院の経営が成り立つように危機感が強い分
雇われて働いているとき以上に、感覚が敏感になっていきます。
結果傾聴の熟練度も年々上達してきました。

最近では傾聴することにより、体の問題なのか、心の問題なのかを判別したり、脳の問題なのか、先天性の問題なのか
頭なのか、足なのか、手なのか、内臓なのか、筋肉なのか、筋膜なのか、関節なのか、などの判別に利用しています。

例えば、体に触れて
この方は、腰に問題があり、それが足首の歪みと関連していて、それで、顎の歪み、頚椎の歪みにつながっている。とか
この方は、心臓に問題があり、その反応が経絡を介して左腕や背中に鈍痛を出し、時々動悸があり、心理的な不安定があり。とか
この方は、両足にむくみや重さがあり、腎経に反応して内臓(卵巣・子宮)が弱まり、冷えをおこし。とか
この方は、頭蓋骨の蝶形骨に歪みがあり、それが、頭痛や目の疲れ、めまいなどを起こしていて。とか
この方は、感情に問題があり、身体に痛みが出ている。とか
この方は、骨盤底筋に問題があり、骨盤の不安定感から腰痛が起こっている。とか
この方は、内臓に癒着があり、腹痛や腰痛がある。とか

傾聴の利点は、手を触れて、スキャンする、またはサーチすると数秒で相手の情報がすごく入ってきます。
今何が問題なのか、次はどこを施術するべきか、などなど。
そのため、施術は傾聴と手技の繰り返しです。
反応がある人は、どんどん変化していいきます。みるみる良くなっていきます。

また、私は鍼灸師でもありますので、問題のある経絡やツボを探すときも、傾聴で探し、施術を行います。
ツボや気のめぐりが悪い箇所を探すときにすごく役立ちます。